2023年に起きたこと
いま評価しておくべき昨年の業界での重要問題と展開
by Marie O’Mahony, Ph.D.
スマートテキスタイルとアドバンステキスタイルの2023年について、PEST分析、すなわちPolitics(政治)、Economy(経済)、Society(社会)、Technology(技術)の視点からの分析を行うとすれば、最も重要なのは「P」の要素だろう。なぜなら、政治がすべてのセクターに影響を及ぼした一年だったからだ。だが、それ以外にも重要な展開があり、一部は紛争が原因となっているが、紛争にも関わらず進展したこともある。 続きを読む
東レのリサイクル炭素繊維(rCF)には多様なステークホルダーが関わっているが、このことは、バイオマテリアルの生産拡大には深いレベルでの協力が必要であることの好例と言える。 Photo: Toray Carbon Fibers Europe.
根拠ある予測の意義
by Janet Preus
本誌の1月号では、なかば定期的に「1年間のレビュー」にあたる記事を掲載してきた。これが前年だけを指す場合もあれば、始まったばかりの年を含める場合もある。今年の1月号は、その両方と言える。論理上は前年に関する記事からスタートしているが、次に発表される「今年の展望」記事も、既視感のある内容になる可能性がある。 続きを読む
米国のバイオマテリアル企業が開発する次世代のサステナブルテキスタイル
持続可能なバイオデザインテクノロジー企業であるモダン・メドウ社は、2024年には環境に優しいバイオマテリアルが、ファッションブランドからの注目の的になると予測しており、これを「次世代のマテリアル」と呼んでいる。 同社では、多様なバイオ由来のテキスタイルを販売している。 続きを読む
マイコワークス社が、ファイン・マイセリウム(TM) 素材を商業規模で出荷
マイコワークス社が、ファイン・マイセリウム(TM) 技術を商業スケールで展開する同社工場において、高級レザー代替品となるバイオマテリアルを、シート1,000分枚以上生産したことを明らかにした。この素材の品質は、同社のカリフォルニアのパイロット工場を上回るという。 続きを読む
マイコワークス社は、菌糸体由来製品の生産拡大を可能にするプロセスを開発している。 Photo: MycoWorks.
アート・バーゼルのフェアで披露されたAR Tシャツ
エイブリィ・デニソン社が、NRVLDとの共同プロジェクトを完了し、限定版の拡張現実(AR)Tシャツを開発した。2023年12月に「アート・バーゼル・マイアミ・ビーチ」の一部として開催された没入型イベントでは、NRVLDのエグゼクティブチームがこのシャツを着用した。 続きを読む
アート・バーゼルでの没入型イベントにおいて、エイブリィ・デニソンとNRVLDは拡張現実Tシャツを披露した。 Photo: (C) Avery Dennison.
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